川田小（今井幸生校長）の５年生18人が５月21日、市内最古の棚田状の遺構が残る、学校近くの「平井棚田」で田植えに初挑戦した。

　ふるさと学習「ぬまた未来創造学」の授業の一環で、棚田の復活に取り組む地域団体「かわだライステラス」（川田地区里山再生推進協議会、林誠一会長）の指導を受けた。

　児童ははだしで水田に入り、泥だらけになりながら「あきたこまち」の苗を植え付け「初めは土がぬるぬるして気持ち悪かったが、田植えが好きになった」と笑顔だった。

　平井棚田は古墳時代中期の４００年頃に開発されたとされ、15年以上耕作が放棄されていた。同テラスは昨年から棚田の復活に取り組んでいる。

　今井校長は「教室での座学に地域の人に教わる体験が加わり、学びがより深まる」と話す。児童はかかしを作り、９月下旬に稲刈りの予定という。　

　林会長は「米作りは大変だが、おいしい米ができることを知ってほしい。児童の中から米作りの担い手が現れてほしい」と期待した。

　子どもたちに野球に親しんでもらおうと、利根沼田少年野球監督会は５月18日、沼田市運動公園野球場で「Ｔボール体験会」を開いた。10回目。

　野球の未経験者や初心者の、年長園児から小学３年生までの男女が、バッティングティー（台）に乗せたボールをバットで打ち＝写真＝、芝生のグラウンドでボールを追いかけた。利根商野球部員らが打ち方を指導。好プレーが見られると「ナイスプレー」とほめた。

　Ｔボールは、野球やソフトボールの入門用スポーツとして、小学校でも取り入れられている。監督会の小寺宏之会長は「自然に野球への親しみが養われる。これをきっかけに少年野球チームに参加してもらえれば」と話した。

　体験会は、同市出身のプロ野球埼玉西武ライオンズの高橋光成投手を応援する目崎鉄工（同市）が、「第二の高橋選手」を発掘しようと協賛している。