沼田山岳会（竹吉功理事長）が創立70周年を迎えた。日本山岳協会元会長の八木原圀明さんの記念講演会＝写真＝を８月30日に材木町のホテルベラヴィータで開き、関係者約１１０人が聞き入り、会員が寄稿した「70周年記念誌」が会場で配られた。

　八木原さんは同会のこれまでに触れ「沼田山岳会は谷川岳や利根川源流の地の利を持ち、たくさんの会員を抱え、70年誌を見てもすごい登山歴」とたたえた。講演終了後に祝賀会が開かれ、集まった会員やＯＢが旧交を温めた。

　同山岳会は昭和30年４月に設立され、初期は谷川岳の登山ルート開拓や遭難救助などに貢献した。

　世界的登山家の山田昇さん、三枝照雄さんほかのヒマラヤ登山や海外遠征、利根川源流遡行（そこう）などの歴史を持ち、平成２年より始まった「山田昇記念杯登山競走大会」は会を挙げて協力した。

　現在の会員は92人。登山のほかにフリークライミングやアイスクライミング、沢登り、山スキーなどを行う一般部と、ハイキング部に分かれ活発に活動している。

　沼田市の花キキョウを植えたプランター５個が、上之町の大正ロマンエリアの旧土岐家住宅洋館玄関に置かれ、土岐家の家紋のモチーフになった紫の花が秋風に揺れている。

　平成19年度からキキョウの普及運動に取り組む、同市老人クラブ連合会（布施辰二郎会長）と、運動に協力する利根実グリーンライフ科生活環境コースの生徒が、７月下旬に１５０株をプランター50個に移植。地区コミュニティセンターなど９カ所に置かれている。

　布施会長（85）は「生徒との作業は世代を超えて楽しい。花をさらに増やしていきたい」と話す。