高校生の林業に関する優れた活動や研究を表彰する、令和６年度の「全国がんばる林業高校生表彰」の地域活動・研究部門で、利根実が最高賞の林野庁長官賞に輝いた。県内の高校（高校生）が長官賞を受賞するのは初。

　グリーンライフ科森林科学コース２・３年生の地域の放置竹林の改善を目指す取り組みを、「放置竹林の夢〜無価値からの挑戦〜」として初応募していた。

　卒業式の３月３日に表彰式が行われ、生徒が試作したタケノコを使ったコロッケが林野庁や県の関係者に披露された。

　バーベキューの網に竹を使うことや、竹を使う遊びで親子と交流するなど、竹の活用に取り組んだ生徒の代表２人は「まさか受賞するとは思わなかった。アイデアが認められてうれしい」「竹林整備の成果が発表できた。今後は後輩の活動も応援したい」と喜んだ。

　生徒を指導した青木英二朗教諭は「地域からの声が基で活動が始まった。これからも楽しく取り組みたい」と述べた。

　薄根小と薄根中は３月４日、沼田市の福祉向上に役立ててほしいと、老若男女が楽しめるスポーツのモルックの用具と、高齢者の動きづらさを再現した、前かがみ体験教材の各３セットを市社会福祉協議会に寄贈した。

　同中で贈呈式が行われ、同小ＪＲＣ委員会委員長の磯貝真歩さんと同中福祉委員会委員長の中山恵さんが「ＪＲＣと生徒会の活動の一環で、１人１瓶10缶運動やペットボトル回収運動などを、ＰＴＡや地域の協力を得ながら年間を通して行い、その収益金で寄贈しました」と経過を説明した。

　モルック用具は、高齢者が集うふれあいサロンに貸し出され、体験教材は、市内小中学校の福祉体験教室で活用される。

　出席した児童生徒は教材を装着して、高齢者の姿勢や視野を体験。思うように体が動かないことや、高齢者への理解がより必要だと実感していた。

　両校は同社協へ毎年寄贈を続け、寄贈品も社協と相談している。